

能登の田園風景を眺めながらのクラフト体験


七尾市の田鶴浜地区。田園風景の中にひっそりと佇むイチオシの工房兼ショップがあります。体験もできるということでさわやかな秋晴れの日に訪ねました。
七尾湾からほど近いのどかな場所にその工房はありました。
「革仕事のお店 tasola」さんです。
この工房兼ショップを営んでいる革職人の高畑さんご夫婦が出迎えて下さいました。
このお店がこちらに建てられたのは2014年の春。以前は自宅で工房を構えられていたそうです。奥様が革小物の制作を始められたのは今から20年前で、奥様がご主人に手作りの革のお財布をプレゼントしようと思い立ったことが今に繋がっているということです。
店内にお邪魔すると木を基調とした優しい雰囲気の店内に様々な革のアイテムが並んでいます。
革といえばまず思い付くカバンから
お財布に
アクセサリーやペンダントライトの革シェードに至るまでバリエーション豊か。
最近特に人気の商品をお伺いすると、
スマホケースやスマートキーケース、トレーなどだそうです。
オーダーメイドでもお願いできるそうですよ。
ショップで製品を眺めているだけでも楽しめますが、更に革に親しみたい方には革小物作りを楽しめるクラフト体験がおススメ!
ショップの奥にあるこちらの工房で体験させて頂きました。
クラフト体験ではトートバックやポーチなどの比較的大きめの物から小銭入れやキーホルダーなどの小さめの物まで7種類の中から好きなメニューを選択することができます。丁寧に教えて頂けるので、初めてクラフト体験がする方でも長くても2時間ほどで完成させることができるそうです。今回は30分程度で完成されられるという「チマキの小物入れ」を選びました。
まず色選び。こちらの工房では革の染色も行っておりこの革はすべて工房で染色されたもの。(右下の白っぽい革が無染色のものです。)
今回はこちらの色を選びました。
使っていくのはこのような道具たち。体験で最も使用するのが木槌です。
まずは、革に小さな穴を空けていきます。(あらかじめ穴の形に小さな切れ目を入れて下さっているので簡単です。)
ここから金具を取り付けていきます。取り付ける金具も好みの色を選べます。今回は金色を選択。
金具を配置し、またトントンしていきます。
よくいろんな小物で見かけるスナップボタンです。革製品の場合はこうやってスナップボタンを取り付けているのかと小さな感動を覚えます。革は柔軟性があるのに1度フィットすると外れません。そういった革の素材としての魅力も制作を体験することでより実感することができます。
力加減なども丁寧に教えて頂けるので失敗の心配もありません。お子さんも保護者の方と一緒によく体験に来られるそうです。
スナップボタンの反対側もつけることができました。
ここからは思い切りが必要です。革をチマキ型に手で曲げていきます。
次は自分だけのオリジナルの証、刻印の工程です。どんな刻印を押すか迷う時間がまた楽しい。木槌の叩く強さによって浅く入れたり深く入れたりすることができるのが、革の刻印の面白いところです。
アルファベット以外にも様々なものがあります。今回は2種類を使用して名前のイニシャルを入れたこんな刻印にしてみました。
最後にストラップを通して完成です!!世界に1つだけのオリジナルの革小物。達成感があります。
そしてtasolaさんではなんとオンラインでもクラフト体験(お財布)をすることができます。予めレザークラフトキットがお手元に届けられ、zoomを利用して予約した時間に教わることができます。返却する必要のあるものなどはなく、届けられたものだけで作ることができるそうなので、気軽に体験できそうですね。
オンライン・クラフト体験を含めた体験予約はこちらからできます。
自分で作ってみると革製品そのものへの興味も増して、ショップにある革製品を更にじっくり見てみたくなりました。革製品は使っていくと色が変化していくのも醍醐味です。消費スパンが短くなりがちな現在、長く使うことの愉しみや大切さを学ぶ良い機会にもなるのではないでしょうか。
能登半島七尾湾を望むのどかな田園風景の中でのクラフト体験、おススメです。
住所:〒929-2101石川県七尾市川尻町へ8
電話:0767-68-2401